三人の乙女たち―フランシス・ジャム散文選    青土社 (2000/03)

                   フランシス・ジャム(著) 手塚伸一(訳) 

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ピレネーの自然と乙女と動物たちと叙情的な至福の時を・・・  2005/12/23

ピレネー北麓の自然と乙女と動物たちと叙情的な至福の時を過ごしたいならこの本を読もう、とおすすめします。

ジャムの詩より詩的な散文の収まった花籠。乙女たちや老人や子どもたちや狐やうさぎやひつじやシラギクやアラセイトウや家族や納屋や風車小屋や、フランス南部ピレネーの風景の中で生活するすべてのものとその舞台にジャムは何とやさしいまなざしを向け物語っていることか。

利益最優先の競争至上主義のギスギスして生きにくい現代の我が国において、この本に描かれたすべてが、忘れ去られてはならず、いっそう価値ある輝きを持ってきていると思う。現代日本にこそ待たれている本ではないでしょうか?

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