「なぜ『中枢』は『辺境』に負けたのか」

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本題に入る前にちょっとだけお目汚しをお許し下さい。

次代の横綱は、今、下積みにあり、といったことをしばしば耳にして、同感することがあります。それは、時には横綱でなく、主流、チャンピオン、新発見であったりするのですが、いずれにせよ、ものごとの移りゆく様を教えてくれます。

しかし、それが一般的に分かったとて、自分が横綱やチャンピオンになれるわけではないですし、新発見が出来るわけではありません。具体的な事象によってさらに別の要素が+αとして必要になるでしょう。αは複数であることもままあります。

いずれにせよ、そのような高みに登ろうとすれば、下積みを大切にする精神が根付いていなければならないのですが、もうひとつ、+αを含め、具体的事例を研究してみることは役に立つことでしょう。

2007年11月のある日、高校時代の同級生からお声がかかり、慶應大学に講演会を聞きに行ってきました。その中で、宮原諄二君が、上記のようなことを青色LEDの発明に関してみごとに解明して見せてくれました。彼の講演の内容は、「なぜ『中枢』は『辺境』に負けたのか−イノベーションにおける『辺境効果』」という題名で、学士会会報868号(平成20年1月)にも掲載されています。そこで、私が、へたな要約などするよりも、原文にあたっていただくのがよいと思い、PDFファイルを転載せていただきました。下記リンクをクリックして、とくとご覧下さい。

                    gakusikai.pdf へのリンク

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