二重らせん    

        ジェームス・D・ワトソン(著) 生村桂子・江上不二夫(訳)  講談社文庫

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科学者になりたい若い人たちに、この本は必読だ, 2003/6/15

DNAの二重らせん構造が発見されてから半世紀、DNAという言葉はすっかり常識化している。

しかし、その構造を明かすためのワトソンとクリックという若い二人の科学者の厳しい努力は、あまり知られていないように思える。この本から、それがリアルに伝わってくる。

科学者仲間の協力だけでなく確執や嫉妬もすさまじい。彼らが、二重らせん構造をとらえるに至る過程でのポーリングとの先陣争いのつばぜり合いも熾烈である。そして、明らかになったDNA構造の分かりやすさと美しさがすばらしい。真理は、常に分かりやすく美しいものなようだ。

科学者になりたい若い人たちに、この本は必読だ。

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