創発の暗黙知―マイケル・ポランニーその哲学と科学    

       大塚 明郎 (著), 慶伊 富長 (著), 広田 鋼蔵 (著), 栗本 慎一郎 (著), 児玉 信次郎 (著)   青玄社 ; (1987/10)

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総合科学者ポランニーを多角的に紹介

「暗黙知」の概念を提唱したマイケル・ポランニーは、物質の吸着理論をはじめ第1級の業績を上げた自然科学者でもあった。のみならず、医学、物理化学、社会学、哲学などを渡り歩きそれぞれで多くの論文をものした総合科学者であった。そのポランニーの人間像を概観するため、この本は格好な情報を広い角度から提供してくれる。自然科学からの業績の紹介、言語論からの暗黙知理論の位置づけ、彼の学問分野の遍歴とユダヤ人問題との関わり、そして実際にポランニーから教えを受けた科学者達による経験談など。それらを読むとポランニーを全面的ではないけれど多角的に知ることが出来る。そして、それが暗黙知概念をより深く理解し発展させるのに有効と思われる。

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